数ヶ月先まで予約が取れない日立のサロン Ten to Sen® Webサイト

日立のサロン Ten to Sen®さまのWebサイトのコピー制作を担当させていただきました。リニューアルのご依頼だったのですが、「新規のお客さま獲得のためというより、いま通ってくださっているお客さまに、もっとTen to Sen®を好きになっていただけること」という、ちょっと珍しいオーダーでした。


制作にあたり、代表の和田さんにこれまでの歩みや大切にしていること、Ten to Sen®を通じて実現したいことなどについて、じっくりと取材させていただきました。単純にカットをして瞬間的に満足していただくことではなく、お客さま一人ひとりの日々によりそい、最善の提案をしていくこと。美容室というカテゴリーをこえた、Ten to Sen®が目指す、あたらしいコミュニケーションをボディコピーで表現しました。(このページの最後に全文掲載)


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もともと表参道のサロンでディレクターをされていた和田さん。これまでの経験をもとに地元の日立でひらいたサロンは、洗練されたすごく素敵な建物です。「お客さまの髪を一緒に共有している、管理人のような意識がある」とおっしゃっていたのが印象的でした。共有している感覚があるこそ、雑に扱われるとテンションが下がってしまうし、大事にしてもらえると本当にうれしいのだそう。そこまで自分の髪のことを想ってくれる人がいるって、すごくないですか…?


サロンは数ヶ月先まで予約がとれないほどの人気。確かな信頼関係が築けているからこそ、新規獲得よりむしろ「いま通ってくださっている方に向けたサイトにしたい」というのも納得です。


[担当] Webサイト/取材・コピーライティング

クライアント:Ten to Sen®

デザイン・ディレクション:TRUNK 



▼ボディコピー全文


その人を想うことは

その人の毎日に想いをめぐらすことだと思う。


どんな服を着て、どんな靴を履いて、どんな場所へ行くのか。

どんな人たちと会い、どんな話をするのか。

どんなことで笑い、どんなときにしあわせを感じるのか。


そうしてやっと、ほんとうの声が聞こえてくる。

それは「ショートにしたい」「いつも通りで」という

鏡の前の言葉からだけでは、決してつかめないもの。


だから僕らは、ずっとずっと、考えつづけます。

どこまで、その人の目になりきれるか、を。

そこに、美容師としての自分は、いらないのです。


その人の髪は、もちろん、その人のものだけれど、

僕らも一緒に共有している。

いつも、そんな感覚を持っています。


自分のものでもあるから、すごく心配もするし、すごく大切にしたくなる。

その人が「伸びたな」と感じるのがいつなのかもわかるから、

つぎのご来店まで気持ちよく過ごせる仕上がりに、自然となっていく。

仕事から離れているときでさえ、その人の顔が浮かぶこともあるほどです。


カットをする。それ自体は、ほんの短い時間かもしれない。

でも、お店を出たあともずっと、あなたの髪のことを見まもっていたい。


Ten to Sen


ひとつひとつの「点」をつなげて、「線」をえがくように。


あなたの日々を想う。日々によりそっていく。

僕らは、そんな存在でありたいのです。